TOP >屋根工事の種類・施工手順



















屋根工事を含め、全てのリフォームにおける不安は、業者と専門的な話になった時、良い様に言いくるめられてしまうのではないか?という心配です。

あなたが思い描いたとおりの工事を実現するために、最も大切なことは、あなたが持っているイメージや要望を、業者に対して明確に伝えることです。

しかし、あなた自身に屋根工事に関する知識が全くなければ、業者に対して質問することも、要望を伝えることもできません。

また、いくら真心と技術を持った業者でも、あなたが要望をしっかり伝えなければ、工事に反映することはできません。これでは、せっかく当サイトで、良い業者さんと出会えても、とても勿体ないことです。

そこで、以下に、屋根工事において知っておきたい「チェックポイント」を紹介しておきます。

この知識があれば、業者さんを招き、現場で打ち合わせをする際に、大変役に立ちます。また、この知識を持っておけば、かなり深いところまで業者と意思疎通ができるため、業者もあなたの要望が具体的にイメージでき、お互いが満足のいく工事が実現します。

屋根工事の種類は、大きく分けて下記の6つです。

1・葺き替え:既存の屋根材を剥がして新しい屋根材を施工すること。
2・重ね葺き:既存の屋根材を剥がさず上から新しい屋根材を重ねて施工すること。「カバーリング工法」とも言います。
3・締め直し:既存の屋根材を剥がして傷んだ部分を補修または新しくし、既存屋根材を再利用すること。
4・屋根塗装:既存の屋根材の表面に付着した汚れを落し、塗装すること。
5・雨漏り改修:多くの雨漏りは、簡単な補修で直ることが多いですが、原因によっては、大掛かりな工事になる場合もあります。雨が家に侵入すると家全体を傷めますので、早急な修理が大切です。
6:屋根断熱改修:屋根材を撤去し、下地板の上に断熱材を敷き並べる工事です。屋根の葺き替えをする際に同時に行います。屋根裏に断熱材を貼り付ける「天井断熱改修」もあります。

上記の工法の中から、お家の屋根材に適した工事が行われます。屋根の状態によっては、最も手間とコストのかかる葺き替えが必要な場合もありますが、今の屋根材をそのまま再利用できたり、一部だけの補修だったり、塗装だけですむ場合もあります。

屋根材と工事の組み合わせを紹介しておきますので、コストや工事期間などの目安にしてください。


日本瓦のお家の方は、まず屋根を見て、ズレや浮いているところがないかをチェックしましょう。もし、その様な箇所が見つかれば、瓦が緩んでいる可能性があります。また、軒先や屋根面にたわみがある場合は、野地板が腐っている可能性があります。この場合は「締め直し」と言う工事を行います。

しかし、築30年以上のお家で、屋根のメンテナンスを全くしてこなかったお家などは、瓦の下にある「野地板」などの内部構造がもろくなっている可能性があります。このまま放置しておくと、屋根だけでなく家の骨組みを傷めてしまいますので、「葺き替え」も検討する必要があります。

和瓦は高価な分、寿命が長く、色落ちなどがほとんどありません。そのため、瓦の工事としては、塗装というものがなく、「葺き替え」か「締め直し」が主になります。

・葺き替え
近い将来、関東地区で大きな地震があるとメディアで取り上げられているのは、ご存知だと思います。日本瓦の様な粘土系の瓦は、屋根材の中でも最も重量があり、耐震性に問題があります。傾向として、重量のある瓦を使っているお家は、比較的ガッチリと建てられていますが、築30年以上経てば、湿気や結露、老朽化によって、内部の構造がもろくなっています。古いお家なら、葺き替えも検討しましょう。

・締め直し
締め直しは、お家の築年数が若く、土台や柱に不安が無い事が前提で行われる工事です。締め直しのメリットは、現在の瓦を再利用する為コストが大幅に抑えられる点です。瓦を一度剥がし、痛んでいる部分を直したり、防水紙を新しくした後で、瓦を元のように積んでいきます。締め直しは、台風等で棟が崩れたり、ズレた時のメンテナンスで行われる工事です。


セメント瓦のお家の方は、「瓦の色ツヤ」をチェックしましょう。万が一、色ツヤが失われていたら、表面の塗料が落ちています。更に、カサカサした感じに見える場合は、手でさわると割れるくらいにボロボロになっている危険性もあります。ヒビ割れや欠けを見つけた場合も要注意です。セメント瓦の工事は、「締め直し」や「塗装」もできますが、「葺き替え」がほとんどです。

・葺き替え
現在、セメント瓦は扱っている業者は少なくなっています。そのためセメント瓦の屋根工事は、近年主流になっている、軽くて耐久性の優れた屋根材の葺き替えが主です。また、セメント瓦の住宅は30年以上経っているお家が多く、塗料も剥げ落ちてもろくなっています。塗装の剥げたセメント瓦は割れやすく、防水性も格段に落ちているため、いつ雨漏りしてもおかしくない状態ですので、早急に「葺き替え」を検討しましょう。

・締め直し
一般的なセメント瓦は、日本瓦の様に再利用できませんが、状態がよければ締め直し工事が可能です。業者さんに確認してもらいましょう。

・塗装
セメント瓦は、塗装がはげるとセメントが剥き出しになって劣化し、防水性も格段に落ちてしまいます。つまり、まだ築年数が新しく、劣化していない状態であれば、塗装で済ますことが出来ます。セメント瓦は、おおよそ5年くらいの周期で塗装を行っていれば、劣化も少なく長持ちしますが、まめに塗装を行っていないなら、葺き替えをした方が、長期的に見てお得です。


ストレート系のお家の方は、まず屋根に「色あせ」や「サビ」がないかをチェックしましょう。この状態が見られた場合は、「塗装」をおすすめします。ちなみに、ストレート材における塗装の目安は、だいたい7~8年です。ただし、築年数が20年程度の古いお家の場合は、既存の屋根の上に、更に新しいストレート材を貼る「重ね葺き」または「葺き替え」が必要です。

・葺き替え
古いストレート瓦を剥がして、新しい屋根材を葺きます。築年数が古い場合や、雨漏りがある場合は、下地が腐食している可能性が高いため、追加で下地を新しくする工事が必要になります。そのため、工事費用が高くなるケースもあります。

・重ね葺き
ストレート系の屋根工事で主流なのが“重ね葺き”です。重ね葺きの場合は、軽い屋根材を使うことが大前提となりますが、葺き替えに比べて工事費用が安くなります。なぜなら、この工法は、廃材があまり出ないため、撤去費用も少なく手間も減るからです。また、古い屋根材を残して、上から屋根材を重ねるため、防音・断熱効果が上がるというメリットもあります。

・塗装
ストレート瓦は、10年ほどで色褪せてきますが、屋根材の寿命は25年前後のため、塗装するケースも一般的です。しかし、塗装工事は、早めに施工しなければコケやカビが発生します。その様な状態では、塗装しても効果が長持ちしないため、おすすめできません。また、ストレート瓦の塗装は、屋根材と屋根材の重ね部分に塗装が染み込み、雨漏りの原因になる場合もあります。ここに注意しない業者も多く注意が必要です。以上より、10年程度たっているが一度も塗装をしていない、色あせてコケやカビが繁殖している場合は、葺き替えや、重ね葺きの方が良いでしょう。


金属系屋根のお家の方は、屋根に「サビ」がないかをチェックしましょう。サビは金属屋根を老朽化させ、雨漏りの原因になってしまいます。雨漏りは、お家そのものをダメにしてしまう「元凶」ですので、サビを見つけたら、早急に工事することをおすすめします。

なお、金属系屋根の場合は、「葺き替え」「重ね葺き」「塗装」が出来ます。材料の性質上「締め直し」は出来ません。

・葺き替え
金属系の屋根材は、放置しておくと錆びてしまい雨漏りの原因になります。もし、雨漏りしている場合は、下地が腐食している可能性が高く、下地を新しくする工事が必要になりますので、工事費も高くなります。しかし、金属系の瓦は剥がさなくても工事ができるケースが多いため、葺き替えをすることは少ないです。

・重ね葺き
金属系の屋根工事で、最も一般的なのが“重ね葺き”です。重ね葺きは、廃材も少なく、スムースに屋根工事を行えるため工期も短いです。また、工事金額も安くなるのでお得です。

・塗装
金属系の屋根材は腐食しやすいので、それを防ぐ為には、定期的な塗装が欠かせません。葺き替えてから5~10年が経過すれば、塗装が必要になります。またその後も、3~5年を目安に塗装が必要です。定期的な塗装が面倒な場合は、金属系の中でも耐久性が強く、現在主流とされている「ガルバリウム鋼板」に葺き替えるか、別の屋根材を検討することをおすすめします。

次に、屋根工事の過程で行われる可能性がある工事は、以下の通りです。

1・足場組み:屋根の勾配(傾き)によっては、職人さんが安全に工事を行うため、足場を組む必要があります。
2・野地板の張替え:屋根は「野地板→防水シート→瓦」のサンドイッチで構成されています。もし、野地板が老朽化している場合はメンテナンスが必要です。
3・防水シートの張替え、ルーフィング工事:瓦の下にある防水シートに問題がある場合に行われる工事です。
4・既存の屋根材の撤去、その他の雑用

以下に、各業者が提示している屋根工事の価格を紹介しておきます。



ご覧頂くと分かりますが、価格にばらつきがあり、屋根工事には費用相場があってない様なものであることが分かります。しかし「屋根工事の費用相場は?」でもご説明した様に、「安いから誠実な業者」とは言えません。あくまで参考としてご覧いただければと思います。

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